コンテンツマーケティングと上司Tの超絶スキル
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スキルは何にも勝る武器になり、何物にも変えがたい資産となる。例えばプロのサッカー選手は一般人とは比較にならない程サッカーボールをコントロールする事が上手い。一流のサッカー選手は、仮に「あなたのサッカーのスキルを言い値で換金してあげるよ」というオファーを受けても、決して手放さないだろう。スキル、本当に凄いと思う。
「は?」
あなたがそう思うのも無理はない。しかし冒頭からこんな当たり前の事を言うのにはもちろん理由があるのだ。
世の中にはたくさんの偉大なスキルがある一方、本人も知ってか知らずか謎のスーパースキルを発揮する人物がごく稀にいる。さらにスキルを「他者には到底真似出来ない力」と定義するなら、必ずしも「凄く良い成果」に繋げるものとは限らない。
そう。「並外れて悪い成果」を叩き出す場合もあるのだ。僕が以前勤務していた会社の上司も残念ながら後者に該当する謎のスーパースキルを有していた。
何もせず、一日中PCモニターを眺め続けるスキル
僕は以前、広告代理店に勤めていた。その時の直属の上司がそうだ。その上司をTと呼ぶ事にしよう。Tは事あるごとに「忙しい」「仕事が回らない」と口にしていた。
しかし、このTに対し、ある時期から強い疑問を抱く事になる。
「こいつって、毎日何してんの…?」
はじめはあまりにも頻繁に自身の多忙ぶりをアピールし、事実毎日残業をしていたTを誰もが「忙しい人」と信じて疑わなかったが、それにしては何かがおかしい。
その違和感の正体は大きく分けて3つある。
1・タイピングの音が2~3時間に10~30秒間隔(それ以外はクリック音か無音)
2・制作物ゼロ、管理もほぼしない。
3・たまに画面を見て「うふふw」と笑っている。
簡単に言うと、忙しいという割に全然「忙しそう」じゃないのである。
そこで仮説を立ててみた。
1の仮説⇒PCの画面をタイピング無しでずっと見続けるには、最初に接続したサイトが膨大なコンテンツを有したものでなければならない。
2の仮説⇒制作のラインにも入っておらず、管理者としての権限もない。従って一般社員の知らない「秘密の仕事」をしているか、もしくは「本当に何もしていない」かのどちらかである。
3の仮説⇒楽しんでいる。
これらを統合して僕が導き出した最有力な説。それは「Yahoo!をベースに一日中ネットサーフィンをしている」である。
このTがボンクラである可能性はさておいて、本題はここからだ。
もしかすると何もせずに上司として君臨し続ける事自体が彼の卓越したスキルなのかも知れないが、それよりも僕にとって驚異的なスキル。それが前述した「何もせず、一日中PCモニターを眺め続けるスキル」である。
いかに国内最大級のポータルサイトであるYahoo!と言えど、1日10時間毎日見続けるのは正直しんどい。これはプライベートで検証したが個人的には検索を使わずYahoo!ニュースや知恵袋で時間を潰すのは3~4時間が限界だ。
これを10時間、しかも毎日。もはやここまで来るとスキルと言ってもいいだろう。その威力たるや思わず10代の頃、ハム工場でアルバイトをした時の事を思い出してしまう程だ。
友人「今日さー午後時計見たら14時だったんよ。んでちょっと経ってさ、1時間くらい時間過ぎてるかなーと思って時計見たっけ14時8分だったんだよね。こういう時の絶望感やばいよね?」
僕「それやばいね!けどめっちゃわかる!」
ただ余りにも残念すぎるのは、Tが40間近のおっさんであるという点だ。
キャリア的にもハム工場のアルバイト時代と照らし合される事は決してあってはならないのだ。
そろそろ「それスキルじゃないだろ…」と言われてしまいそうだし、Tがどうのこうのと今更言った所で何の収穫もないのは明白。そこで、無理やり学びにこじつけてみた結果…
こうなった。
上司Tのボンクラっぷりから学ぶコンテンツマーケティング
重要な点は4つだ。
1・上司Tに仕事をさせず、釘づけにしてしまったような魅力的なサイト(Yahoo!と思われる)を作る事が大切である。
2・一日中(サイト滞在時間)、しかも毎日(リピート)見ても飽きないサイト構成が望ましい。
3・クリックだけでどこまでも情報を取得し続けられるユーザビリティーが大切である。
4・コンテンツには「娯楽」と「教養」の2種類があるが、「教養」が強いコンテンツの中にも上司Tを「うふふw」と笑わせられるような娯楽要素があればいい(かも知れない)。
いかがだっただろうか?
という冗談7割、本気3割の記事を書いてみて思いましたが、この上司Tを反面教師として学ぶべき一番大切な事は、「真面目に仕事をしろ」って事なんですよね。コンテンツマーケティングがどうこう以前に(なんせ、もうこの広告代理店、存在しませんから…)。
そして、次にコンテンツマーケティングですが、重要なのは「ユーザーが検索するであろうキーワード」をリサーチするだけでなく、「どんな思いでそのキーワードを検索するのか?」を把握した上で、その欲求を叶えられるコンテンツを配置する事です。
さて、あなたのサイトはあなたの上司が仕事を放り出して読み漁りたくなる程のコンテンツで構成されていますか?ぜひ、そんな視点からご自身のサイトを再チェックしてみて下さいね。