コンテンツとはそもそも何なのか?|「コンテンツ」の正しい意味について
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「ユーザーの役に立つ情報を配信する事が重要」、当たり前と言えば当たり前ですが、そう言われる事が多くなってきました。その流れの中で必然的にコンテンツ制作の重要性、コンテンツ執筆者の需要も高まっている訳ですが、そもそもこのコンテンツとは何なのか?
むしろ、「どうやってコンテンツマーケティングを実施すれば良いのか?」と疑問に感じている人も多いと思います。そこで、今回はコンテンツマーケティングの入り口でしくじらない為のアドバイスをしたいと思います。
それって本当にコンテンツ?
まず、最も残念なのは「コンテンツだと思って作っていたものが、実はコンテンツに分類されないものだった」という事ですね。
いやいや、そんな事起こり得る筈がない!と思うかも知れませんがコンテンツの意味と定義を理解していくと、
「いや、違ったわ…」
となるケースが非常に多いです。ここを説明していきます。まずコンテンツの定義ですが、
「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」では、2条で、「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラムであって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう、としている。
Wikipediaでコンテンツを調べるとこのように書かれています。この中で重要なのは「コンテンツ=娯楽か教養の範囲に属しているもの」という所ですね。
凄く単純に理解すれば、
◆ユーザーが楽しめる情報
◆ユーザーが学びを深められる情報
このどちらかに分類されるものをコンテンツと考えるのが一番シンプルです。
では、「コンテンツマーケティングだと思ってやってきたのに、それってコンテンツじゃないんじゃ…」というパターンに陥ってしまう場合ですが、
「コンテンツ」と「セリング」は全然違う
セリングって何?という方は以下をご覧ください。
selling
短期的に売り上げを上げるための「売り込む手段」。
マーケティングが、長期的に買ってもらうための仕組み作りであり、顧客ニーズと顧客満足を起点とするのに対して、セリングは、既にある自社の製品を「今日売るために何をすべきか」を考え、「売り手」を起点とする。今日のように消費者の嗜好が多様化し、顧客ニーズや顧客満足の変化が早くなっている状況で、セリングのみを考えては、商品やサービスは顧客から見捨てられ、結果的に販売不振となってしまう。顧客ニーズと顧客満足からスタートした商品であっても、顧客の変化に気付かないために、いつまでも過去の成功体験に縛られ、セリングばかりを考えた結果、沈んでいった商品が多く見受けられる。
ここではマーケティングの対になっていますが、「コンテンツだと思って作っていたものが実はセリングになっていた」というケースはしばしば見受けられます。
例えば最初の方はコンテンツっぽく始まるのですが、終わりに近づくにつれてセールス要素が強まっていって、最終的に自社の宣伝文章になってしまってる、これが簡単に言うとセリングですね。「商売のためにブログやってます」という人が陥りやすいように思います。
また、セールスライターであれば「フック」という手法をご存じだと思いますが(セールスの本題とは敢えて視点をずらした切り出しをしオファーに結び付けるテクニック)これはコンテンツ制作に使うと酷い事になります。
あくまでもセールスの際にコンテンツを絡める事で反応率を上げる為に使うのであって、純粋なコンテンツ制作をする時には使えません。
セリングブログに人は集まらない
誰もセールスされたくてWebページなど開きません。検索エンジンにキーワードを打ち込む時の心境を思い出してみて下さい。はっきり言って売り込まれたくないですよね?
一方、あなたが楽しめる記事、あなたが知りたい事を知れる記事を、一生懸命更新しているブログはブックマークしたくなる筈です。この違いが凄く重要です。
もちろん人の集まり方の時点で大きく異なりますが、販売後にもこの違いは影響します。
◆いつも有益なコンテンツを配信している場合
⇒「この配信者が好きだ。この人のサービスなら申し込んでもいいかも…」
◆いつも売り込みばかりしている場合
⇒「毎回セールスばかりでウザいが、サービスが興味深い、癪だが申し込むか…」
この2パターンが「同じサービス」を取り扱った場合、
◆いつも有益なコンテンツを配信している場合
⇒「結構良いサービスだった。まぁまぁ満足だ」
◆いつも売り込みばかりしている場合
⇒「あんだけ言っといてそこそこじゃねーか!誇張して売り込まれた!!詐欺だ!」
これは言い過ぎではなくて、本当にこのレベルで違ってくる可能性があります。そういう意味でエンゲージメントを高める事は重要と言われている訳です。
まとめ
いかがでしたか?
個人的に重要だと思っているのは、「とにかく売り込むな!とにかく役に立て!話はそれからだ!」という意識でコンテンツを作る事。まさに「与えよ、さらば与えられん」がコンテンツマーケティングの本質的な部分なのではないでしょうか?
よければ参考にして下さいね。