2014/10/03

【実店舗経営者必見!】O2Oの新たな可能性|LINE@の使い方を徹底解説

LINEトップ画

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「LINEが店舗集客に効果的らしい」という事は多くの人が認知している所だと思いますが、「具体的にどうやってLINEを店舗集客に利用するの?」となると、そのやり方を知っている人はあまりいないんじゃないかと思います。

なので今日はLINEについて少し掘り下げて解説してみます。

LINEとは?

LINEは世界で5億人が利用しているコミュニケーションツールです。国内利用者数はLINE 2014年4-9月媒体資料によると5000万人、日本人口の39.1%です。「1ヶ月で1億ユーザー増」というニュースもありましたので今はもっとユーザー数が増加している可能性もあります。今、最も勢いのあるツールといって過言ではありません。

また、アクティブ率が59.2%、これは同じコミュニケーションツールのメールと比較すると凄い違いがあります。これはメッセージの開封率にも大きく影響し、従来のメルマガの開封率が10%程度であるのに対し、LINEの開封率は60~70%を記録しています。

その他にも、

◆男女比がほぼ半々であるという事
◆全年齢層に万遍なく利用されているという事
◆利用デバイスはスマートフォンが断トツで多い

[年齢分布表]

年齢分布表

この事から分かるようにLINEは老若男女問わず利用されています。また、以上のデータからビジネスにLINEを活用する上で年齢層や性別、地域といった要素が障害になる事はほとんど考えられず、どのような業種業態であっても基本は活用可能という事です。

LINEの主な機能は?

「LINEをビジネスに活かす」という事と切り離してLINEの機能を説明すると主な機能は『トーク』と『無料音声通話』の二つです。

1・無料音声通話

無料通話画像

LINEはSkypeの無料通話と同じようにインターネット回線を利用した通話機能を備えています。パケット通信を利用した通話機能のため、通話をしたいユーザーの端末が異なるキャリアだったとしても無料で通話可能です。

3G回線を使った通話品質はかなりクリアですが、ネットの接続環境によりますのでその点は状況に応じて使い分けをすると良いでしょう。

2・トーク

トーク&タイムライン画

LINEのトークは3つに分ける事が出来ます。

2-1・友達との個人間トーク

コミュニケーションを取りたい友達との個人間でのトークです。ごく普通のチャット機能と変わりありませんが、LINEの最も大きな特徴の一つであるスタンプを使える事、そして友達がメッセージを確認した時に「既読」がつく事など、メールでのやり取りよりも盛り上がりやすく、リアルタイム感があります。

2-2・複数友人間でのグループトーク

LINE上には複数の友達と同時にトークする機能もあります。グループ名を設定し、友達をそのグループに招待すればすぐに利用可能です。この機能を使えば例えば、「今週の土曜日に飲み会をするんだけど参加出来る人!」と一度書き込めば、全員に参加の意思確認が出来る訳です。メールや電話だったらこうはいきませんよね。凄く便利です。

2-3・近況報告が可能なタイムライン・ホーム

これは厳密にはトークとは異なりますが、友人とのコミュニケーションが可能な機能という事で含めて解説します。機能としてはSNSと同じようなものです。

例えば、自分の近況をタイムラインに投稿すると友人達は、その投稿を見る事ができ、スタンプなどを使ってリアクションをする事が出来ます。用途としてはFacebookのタイムラインとほぼ同じですね。

ただ、Facebookは投稿を不特定多数の人が閲覧出来るのに対し、LINEは友達以外投稿を見る事が出来ません。従って炎上リスクが極めて低く、よりクローズドな使い方が出来ます。

で、LINEをどうやってビジネスに活用するの?

『トーク』や『無料音声通話』があるのは分かった。でもこれってビジネスに使う事は難しいんじゃ?と思われるかも知れませんが、そんな事はありません。

確かにごく普通にLINEを使っているとビジネスに活かす事は出来ないですよね。「お客さん一人一人とLINEで友達になって、コミュニケーションを取って…」というのも不可能ではないですが、どう考えても現実的ではありません。

そこで紹介したいのが「公式アカウント」と「LINE@(ラインアット)」です。
これらを使う事でLINEをビジネス利用する事が出来るようになるのです。

公式アカウントとLINE@の違い

LINE@トップ画

公式アカウントは企業が公式に開設する事が出来るLINEのアカウントの事です。このアカウントを取得すれば、企業は友だちとして追加したユーザーに対してメッセージを配信する事が出来るようになります。

この公式アカウントの効果ですが、大手コンビニエンスフランチャイザーであるローソンの例を挙げると、何と開設後一週間で100万人、3ヶ月間で450万人の会員登録があったそうです。

もちろんこれは運用の仕方次第だと言えますし、誰もがローソンと同じだけの成果を挙げられるとは限りませんが、それにしてもLINEの公式アカウントが凄まじい広告効果を持つ事は誰でも想像出来ますよね。

ちなみに現時点でのLINE友だち数のランキングですが、以下のようになっているようです。

【2014年09月24日時点のLINE友だち数ランキング】

1位 楽天市場
2位 DHC
3位 コンタクトのアイシティ
4位 ソフトバンク
5位 au
6位 サントリー
7位 資生堂ワタシプラス
8位 TOYOTOWN
9位 ローソン
10位 LINEチーム

続いてLINE@ですが、こちらは簡単に言うと公式アカウントの廉価版です。公式アカウントを利用したくても価格がネックになり利用できない中小企業向けのサービスと考えると分かりやすいでしょう。

公式アカウントはどれくらい費用がかかるのか?

LINEの公式アカウントの取得は契約期間によって価格が変動します。

公式アカウント費用

12週間のプランが8週間のプランより安価な理由は、12週間のプランをLINEがお勧めしている事と、メッセージ配信総数にあります。つまり、12週間のプランは「メッセージ配信出来る数は少ないけど、長期間サービスを安く利用出来ますよ」という事ですね。

上記が導入費用としてかかり、以降継続して利用する場合は月額250万円~がかかってきます。

中小企業にとっては目玉の飛び出そうな価格設定ではありますが、初月で6桁、場合によっては7桁レベルのユーザー増が見込めるのであれば、費用対効果で見ると決して悪くはないかも知れません…が、

そうは言っても手が出ない

そんな中小企業向けのソリューションがLINE@な訳です。

LINE@はO2Oに適した販促ツールで、月額費用は5,400円(開始月を含め3ヶ月の無料期間有り)です。この価格帯であれば利用のハードルが一気に下がりますよね。ただ、公式アカウントと比べると全然価格が違うだけに、当然サービスの内容も若干異なってきます。

その違いの中で最も大きいのが「LINEの公式アカウント一覧ページに掲載されない」というものです。公式アカウントであれば一覧ページに掲載され紹介されますので、企業側が工夫して友だちを獲得するアクションを起こさなくても、友だちの数は自然と増えていく事が想定出来ます。一方、LINE@の場合は、利用者自らが積極的に友だち獲得に動く必要があるという事です。

他にも公式アカウントの場合は友だちの数に上限はありませんが、LINE@の場合は1万人まで、公式アカウントの場合はスポンサードスタンプを作成可能だが、LINE@の場合は不可、などの違いがあります。

どちらを選べばいいのか分からない場合

これは私の考え方なので参考程度に留めておいて頂きたいのですが、1000万円前後の投資が会社、或いは店舗の命運を委ねる選択肢である場合は、LINE@の利用から始めるべきだと思います。

LINE@を上手に運用すれば大きな効果を見込む事が出来ますし、まして全国展開、海外展開をしていない企業であれば、ひとまずは地域限定の店舗集客がメインになってきます。(それ以前に広く展開していない企業は公式アカウントの審査が通らない可能性が高いですが…)

ですからまずはLINE@を利用し友だちの数が多くなってきたタイミングと、その時の事業規模によって公式アカウントを利用すべきかどうかを考えるのが良いと思います。

LINE@の費用対効果計測と、どうやって友だちを集めるか?

では、仮にあなたがLINE@を利用する時、どのように費用対効果を算出すればいいのか?また、どうやって友だちを集めればいいのか?について触れていきます。

まず大前提としてLINE@へ申し込む為には「実店舗を持っている事」というものがあります。お店を持たないネットショップオーナー等は利用する事が出来ません。

以上ご理解頂いた上での計算式の一例を挙げます。

・新規来店者数 一日9人前後
・会計時に登録をしたお客様は料金500円引き
・登録率80%前後(QRコードを使うので手間なく登録可能)

お店によって様々なやり方が考えられますが、基本的に手間なく料金が安くなるという事で、かなり高い登録率になっています。

これによって9×0・8=7.2、つまり一日7人の友だち増加を見込む事ができ、週間50名前後、月間で200名前後の友だち増加が期待出来る計算になりますね。

その上でLINE@を利用した一ヶ月のメッセージ配信コストを算出すると、

5,400円(月額利用料)÷2(配信数)÷200(友だち数)=13.5

配信数を増やしたり、友だちの数は毎月増加していく事を考慮するとさらに配信コストが安くなります。

LINE@は他の媒体と組み合わせて真価を発揮する

一つ注意しなければならない事があります。それは、「LINE@に申し込めばすぐさまたくさんのお客さんがお店に押し寄せてくるのか?」というと、そうではありません。

LINE@は「友だちになったお客さん」に有益なメッセージを配信して再来店を促し、エンゲージメントを高めていく事には優れていますが、「お客さんと友だちになる事」に関しては、LINEの外で行う必要があります。

公式アカウントであれば露出階層が浅いのでそれだけの効果が見込めますが、LINE@はトップ画面から四階層下がった所に表示されますので、LINE内での露出による集客効果はあまり期待出来ません。

この問題をクリアする為に、

◆  来店してくれたお客様に直接声掛け
◆  自社のサイトで友だちを集める
◆  Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアを活用し友だちを集める

などの施策を別途進めていかなくてはなりません。

まずは友だち100人を目標に!

マーケティングの効果測定をするにも母数が少なすぎると正しいデータを取る事が出来ません。ですから、LINE@の利用を開始したら最初は「友だちを100人にする事」を目標にすると良いでしょう。

ただ起点となる友だちを増やすという事に関してはアイデアが必要ですが、一定数以上の友だちが集まれば、後はPRページを活用する等どんどん友だちを増やしていく事が出来ます。

PRページって?

PRページは動画、画像、テキストを使い自社サイトの紹介や自社サービスの告知が出来る機能です。PRページは3種類用意されており用途に合わせて使い分ける事が出来ます。

PRページ1【プレーン】
リンク先が自社サイトのURL等に設定されたPRページです。

PRページ2【抽選クーポン】
割引や無料券などお得なクーポンの抽選への応募を集めるPRページです。

PRページ3【クーポン(全員配布)】
ページを見た全員にシリアルナンバー付きのクーポンを発行できるPRページです。
もちろん期間や回数などを自由に制限する事が出来ます。

運用次第で売上が劇的に向上する!LINE@の成功事例

LINE@が使い方次第で大きく売上を伸ばせるツールである事は、何となく分かって頂けたと思うのですが、「どうやって運用するの?」という部分は疑問に思う所があるかも知れません。

そういう時はLINE@の公式ブログを参考にすると良いと思います。

一日70~80人ペースで友だちを増やしている企業や、たった一度のメッセージ配信で2~3件の予約を獲得するサロンのインタビューが掲載されていますので、効果的に運用する為の参考になります。

まとめ

LINE@は個人的に、あなたが集客に悩む実店舗経営者であれば真っ先に導入を検討すべきソリューションだと考えています。月額5,400円という価格帯とLINE@の機能を照らし合わせると、破格といって良いでしょう。

一枚チラシを作って配布する場合でも、軽く5,000円以上はかかってしまいます(時分でチラシを作り、自分で配布するならそうとは限りませんが…)

ただ、本文中でも触れましたがLINE@は申し込めば放っておくだけで集客が出来るというものではありません。

LINE@を効果的に運用するために重要なポイントは2つです。

1・まずは友だちを獲得すること
2・お客さんにとって有益なメッセージを配信すること

これが「出来ない」という場合はLINE@よりも先に検討すべきサービス があるかも知れませんが、この2つをしっかり考えられる実店舗経営者の方であれば、LINE@を強くお勧めできます。

もしよろしければ共有をお願いします

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