2014/02/03

内部SEOで重要な2つの事|クローラーの巡回頻度を劇的に向上させるには?

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検索エンジンのアルゴリズムが高度化していく中で、外部施策に分類されるほとんどのものが「意味を成さない」といった様相を呈して来ました。外部SEOを「バックリンクを集める為の施策」とシンプルに考え、ここに最適化が加えられた時真っ先にメスが入るのが、バックリンクの質です。

現状、優良サイトからのバックリンクならともかく、例えばページランク0のサテライトサイトからいくらバックリンクがつけられていても、意味がないどころかペナルティーの対象にさえなりかねません。その為、結論から言えば「サイトの内部施策を徹底し、その上でバックリンクを“自然な形”で獲得する」これが重要だと考えます。

では内部施策において重要なのは何か?今日はその話をしていきましょう。

クローラーの巡回頻度を向上させるには?

まず、検索順位を上げる為にやらなければならない第一歩は、「クローラーの巡回頻度を向上させる事」だと考えて下さい。ちなみにクローラーはあなたのサイトを審査する内部監査員みたいなものです。
ですから極端な話、クローラーがあなたのサイトを一切訪れる事がなければ審査もナシ。つまり検索エンジンにインデックスされる事はありません。しかし、内部監査員であるクローラーが頻繁に巡回していれば、それだけ評価を受ける機会が増加するという考え方が出来る訳です。

そこで、クローラーの巡回頻度を向上させる為にやるべき事は…

1・プラグイン:Google XML Sitemapをインストールする

一兆を超えるWebサイトを巡回するクローラーさんには親切にしなければなりません。ですのでサイトマップを用意してあげましょう。サイトマップを用意するとクローラーは効率良くサイトを巡回できるようになり、インデックスまでのスピードを早める事が出来ます。
このプラグインはサイトマップを生成してくれたり、下で紹介するGoogleウェブマスターツールにサイトマップを登録してくれたりと、重要な働きを担ってくれますしWordPressに導入している場合、投稿&編集後に自動でサイトマップが再送信されるメリットがありますので必ずインストールしておいて下さい。

2・Googleウェブマスターツールに登録

Googleウェブマスターツールの機能の「Fetch as Googlebot」から「インデックスに送信」を選ぶ事ができ、URLだけの送信なら1週間に50回、リンクページを含めると1ヶ月に10回の回数制限付きですがクローリングのリクエストを行う事が出来ます。まず、基本としてこの2つは押さえておいて損はありません。

それでもクローラーの巡回がない場合…

そういう時は、

1・Googleのガイドラインに違反していないか?

この場合はシンプルです。以下のサイトで確認し、違反していれば改善して下さい。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

2・ペナルティー付きのオールドドメインを使用していないか?

オールドドメインを使う事で、「以前そのドメインを使用していた人が獲得したバックリンクをそのまま引き継げる=スタート時点で有利に立てる」という推奨の仕方をしている人もいますが、個人的にはお勧め出来ません。なぜなら、前の使用者が、ペナルティーを受けて手放したドメインだとしたら、ペナルティーまでセットで引き継ぐハメになるからです。
そうでなくとも、オールドドメインの使用は検索エンジンにとって「あなたのサイトの価値を正確に判断しにくくなる要素」に他ならないので、将来的にペナルティーが科せられるリスクがあります。
オールドドメインを使用していて、いつまでもインデックスされない場合は、こちらのサイトでドメインがブラックリストに入っていないか調べてみて下さい。
世界のURI (ドメイン)ブラックリストチェック

3・クローラー制御タグが記述されていないか?

インデックスさせたい記事のmetaタグ内にクローラー制御タグが記述されているとクローリングされません。

◆   noindex=インデックスを拒否する際の記述

例:<meta name=”robots” content=” noindex”>

◆   nofollow=サイト所有者がリンク先を推奨する意味で提示しているものではない事を示す際の記述

例:meta name=”robots” content=”nofollow”>

◆   noarchive=データベース保存を拒否する際の記述

例:<meta name=”robots” content=” noarchive”>

◆none=インデックスだけでなくリンク先のクロールも拒否する際の記述

例:<meta name=”robots” content=” none”>

まずは、クローラーの巡回頻度を向上させる為の準備と、そもそも巡回されなくなる原因と改善についてご紹介しました。ここまでで問題があれば、巡回頻度を上げるというよりも正常化させ、平均値にもってくる事が先決です。

クローラーが巡回しやすくなる設計をする

次にクローラーが巡回しやすくなる具体的な方法として2つを紹介したいと思います。

1・ディレクトリ構造を3階層までにする

訪れたクローラーを万遍なく巡回させるには、サイトのディレクトリ構造を3段階までに留めるよう工夫する事が大切です。例えばブログの場合は「トップ⇒カテゴリ⇒コンテンツ」となるようにします。
基本的に「トップ⇒カテゴリ」の間で階層が深くなってしまう事は少ないのですが、それ以降で「カテゴリ⇒コンテンツ1⇒コンテンツ2…」となってしまっているサイトは結構多いので注意が必要です。

階層OK階層NG

上記はかなり極端な例ですが、参考にして頂ければと思います。
コンテンツがカテゴリに紐づけられていない場合、クローラーの巡回効率に影響を及ぼす可能性があります。こうならない為には書いたコンテンツは必ず設定したカテゴリに分類する事が大切です。

 

2・パンくずリストを表示する

パンくずリストって何?という方は以下を参照して下さい。

日本語では「パンくずリスト(breadcrumb list)」だが、英語では単に“breadcrumbs”または“breadcrumb navigation”というのが一般的。「パンくずリスト」という名前は、童話『ヘンゼルとグレーテル』で、主人公が森で迷子にならないように通り道にパンくずを置いていった、というエピソードに由来する。

ウェブディレクトリのような大規模なウェブサイト内において、利用者がサイト内での現在位置を見失わないようにし、ナビゲーションを助けるために使われる。

引用元: パンくずリスト - Wikipedia.

もしあなたがWordPressを使っているのなら、プラグインの「Breadcrumb NavXT」を利用するのが一番手っ取り早いです。※「Breadcrumb NavXT」の設定の仕方についてはWordPress神推しブログ「ネタワン」さんが詳しく解説されており、とても分かりやすいです。

クローラビリティとユーザビリティはどちらが重要か?

個人的にはユーザビリティ、クローラビリティを切り離して考える必要はないように思います。あなたのサイトに訪れるユーザーはサイト表層部分の視認性で評価し、クローラーは主に内部構造からユーザビリティの高いサイトであるかどうかを評価します。つまり、クローラビリティ向上の為の施策は、結果的に高いユーザビリティとして現れる場合がほとんどです。
もちろん必ずしも全てをイコールで結べるとまでは言い切れませんが、ユーザーに優しく有益なサイトを評価したいというのが検索エンジンの本音だと思いますし、「ユーザビリティを追求しているうちにクローラーの巡回頻度が自ずと向上した」、「特にクローラーの動きは意識していなかった」という人も多いのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

 

クローラーの巡回頻度を向上させる為の基本は…
1・プラグイン:Google XML Sitemapをインストールする
2・Googleウェブマスターツールに登録

それでもクローラーが回ってこない場合のチェックポイントは?
1・Googleのガイドラインに違反していないか?
2・ペナルティー付きのオールドドメインを使用していないか?
3・クローラー制御タグが記述されていないか?

クローラーに効率良く巡回してもらうには?
1・ディレクトリ構造を3階層までにする
2・パンくずリストを表示する

基本的な内容ですが、これらをしっかり踏まえているかどうかは応用的な施策を取り入れるよりもずっと大きな違いを生み出します。是非参考にして頂けると幸いです。

 

 

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