2014/02/10

インバウンドマーケティング実践者が陥りやすいアウトバウンド排斥傾向とは?

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まず、インバウンドマーケティングは有益なコンテンツを作成する事で、ユーザーから見つけてもらうマーケティング手法です。これはどこでも言われている事なので、あなたも既にご存知だと思います。

今回の話はインバウンドマーケティングがどうこうと言うよりは、インバウンドマーケティングと引き合いに出されるアウトバウンドマーケティングとの関連性についての内容になります。

まず、根本的な部分から整理していきましょう。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い

先ほど簡単に説明したインバウンドマーケティングに対し、アウトバウンドマーケティングとはどういうものか?と言いますと、基本的には電話やメール、飛び込み営業などをはじめとする「お客様を見つけにいくマーケティング手法」を指しています。

「イン」と「アウト」というだけあり、対極の意味を持っている事がわかりますよね。

ここで少し脱線して、「コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティングはどう違うの?」という質問については、こちらで分かりやすく説明がされていたので以下に引用させて頂きます。

よく尋ねられる質問にこれがあります。

 

弊社でこの違いを説明させていただくときには、

 

”「インバウンドマーケティング」と「コンテンツマーケティング」は基本的には相違がないと思いますが、「コンテンツマーケティング」といった場合は”集客”のための”コンテンツ”に注目されることが多いと考えます。一方、「インバウンドマーケティング」といった場合には、「見つけられる get found 」ための”コンテンツ”をブログやソーシャルメディアで出していくだけでなく、その”コンテンツ”を訪れた人を今後コンタクトのとれる”リード”(=名前やメールアドレスなどがわかる状態の見込客)にし、メールマーケティングまでにつなげる一連のプロセスを指すと考えてます”

 

とお答えしています。

 

引用元: 「インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いって何?」.

個人的には、コンテンツマーケティングよりもインバウンドマーケティングの方が、集客よりもユーザーとの信頼構築に重点を置いている印象が強いですが、今は「インバウンドマーケティング=コンテンツマーケティング」の意味合いで使われているように思います。

では本題です。

時代はインバウンドマーケティング!従来のアウトバウンドは古い!という風潮

有益なコンテンツさえ用意出来れば評価される。自ら売り込みに行くのは逆効果だ。確かにそういう意見も的を射ている部分はありますが、この考え方の延長線上にあるのが、インバウンド、そしてアウトバウンドという概念であってはじめて理解出来るものになります。

逆に言うと、この意味合いが概念ではなく手法にすり替わってしまうと大変な事になります。つまり「リスティング広告は古い!」、「メルマガなんて意味がない!」、「顧客に電話なんてすべきではない!」という具合ですね。

そうなってくると「コンテンツを気に入ってくれたユーザーをどうするのか?」という疑問に辿り着きそうですが…(苦笑)実はこの勘違いは意外にも多く、割とトラブルにもなりやすい問題だったりします。

インバウンドって待っていればいいだけじゃないの?

インバウンドマーケティングを「コンテンツをひたすら作り続けるだけの手法」だと考えるのは大きな間違いです。冒頭でお伝えしたようにインバウンドマーケティングの手法は極めてシンプルですが、その目的も負けず劣らず非常に単純明快です。

「質の良いお問い合わせを頂く事」

その為に、有益なコンテンツを作るというフェーズがある事を理解しておく必要があります。だとすれば容易に理解出来る事ですが、「お客様を獲得する為」ではなく「質の良いお問い合わせを頂く為」に、リスティング広告等を使ったとしても何の問題もない訳です。

『手法』ではなく『考え方』の転換を

分かりやすい所で言えば、インバウンドマーケティングを実践する上で、ソーシャルメディアの活用は欠かせません。これは情報を拡散するという目的で使われますが、情報を拡散させる為に、例えばFacebook広告を使って規模を拡げる事は有効です。

ただ、「積極的な広告活動」というイメージから消極的になってしまうクライアントがいるのも事実。このように行動のバリエーションを思い込みで狭めてしまうのは、インバウンドマーケティングの持つ意味からも、目標とするゴールの観点からもズレたものになってしまう事を意味します。

そのように考えてみて下さい。本当にユーザーはリスティングという存在そのものをそこまで嫌っているのでしょうか?違いますよね。リスティング広告で“望んでもいないものを売り込まれる事”に嫌気が指しているのだと思うのです。

インバウンドマーケティングの見つけてもらえない期間の過ごし方

上記した内容を踏まえると、この地味な期間の過ごし方も大きく変わります。サーチエンジンがあなたのサイトを優良であると認識し、検索上位に位置づけるまでただただコンテンツを作り続けるのも一つですが、自分の保有するサイトが優良である事のアピールは積極的に行うべきです。

そうしてスタートアップでユーザーの心を掴む事が出来れば、サーチエンジンも期間を問わず、あなたのサイトを「無視できない存在」として認識していきます(サーチエンジンはユーザーにとって有益なサイトを上位表示させる事をミッションにしているので当たり前ですよね)。

インバウンドマーケティングを実践する際は、具体的な手法や行動といった、形に捉われるのではなく概念的な部分にフォーカスする事が重要です。

まとめ

いかがでしたか?

少し抽象的な話題になりましたが、僕にとってタイムリーな内容だったので投稿しました。僕達はコンサルティングやWeb制作を行う際に、インバウンドマーケティングを推奨していますが、決してアウトバウンドマーケティングで使われる“手法”自体を排斥しようという意図はありません。

インバウンドマーケッターによって様々な考え方や捉え方があるのも分かりますが、弊社のスタンスはあくまで質の良いお問い合わせを増やす為に、出来る事は全て実行します。そしてユーザーに嫌われる事なく、感謝されるマーケティングを根付かせる事が出来れば幸いです。

是非、参考にして頂ければと思います。

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