2014/01/22

【WEBマーケティング】起業直後に早速役立つ「5つ」の経営戦略

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1-1・なぜあの会社は儲かっているのか?

あなたもそう思った事はありませんか?おそらく経営者であれば誰もが一度は抱く悩みだと思います。

「どうして、うちよりもあっちの会社の方が選ばれるんだろう?」
「技術力は絶対に負けていないのに…」

職人気質のクリエイター程、そんな葛藤に苦しむ事も多いのではないかと思うのですが、その理由はとても簡単で、驚く程理不尽な所にあったりするのです。なぜなら、『良いモノを作れば認めてもらえる、必ず売れる!』という訳ではないからです。正しくは、『良いモノを作り、必要としている人に存在を知らせる事が出来れば、必ず売れる』のです。

つまり、重要な要素は2つ。

  • 1・技術
  • 2・宣伝

この2つが高いレベルで噛み合っているからこそ企業は成長し、逆にこの2つのバランスが崩れれば「顧客満足度の低いサービス会社」、或いはそもそも「お客さんの寄り付かない会社」のどちらかになってしまいます。

1-2・小さな力が、大きな力に打ち勝つには?

では、どうすれば資金力や人材の面で圧倒的に不利な小規模経営企業が、大きな企業に打ち勝つ事が出来るのか?

率直に「1の技術」を底上げする為に時間を使う位であれば「2の宣伝」に時間とお金を費やす方がよほど効率的と言えます。技術はアフターサポートを充実させたり、それこそ仕事に傾ける情熱のようなものも含めフォローする要素はたくさんありますが、宣伝をフォローする要素はありません。

ただひたすら上手に宣伝する事でしか、乗り越えられない問題な訳です。

しかし、「うまく宣伝が出来ない」こんな声が多く聞こえてくるのも事実。もしあなたも同じような悩みを抱えているのであれば、ぜひこれからお伝えする事を参考に、あなたの会社ならではの「宣伝の仕方」を見つけ出してみて下さい。

2-1・「戦略BASiCS」で宣伝ポイントを明確化!

「戦略BASiCS」は、ストラテジー&タクティクス株式会社の佐藤義典氏が考案した戦略フレームワークです。

僕はあまり”マーケティング戦略”という考え方は好きではありませんし、「ただの気休めだろう」とずっと思ってきました。しかしこのフレームワークだけはとても重宝しています。

では具体的にこの戦略がどのようなものかご紹介しますね。

2-2・「戦略BASiCS」早わかり表

ちなみにBASiCSの中の「i」は語呂合わせ的なもので意味はないそうです。

Battlefield 戦場
Asset 独自資源
Strength 強み・差別化
Customer 顧客
Selling Message 売り文句

「別に目新しくもなんともないだろう…」

そう思われたなら要注意です。この5つの項目を全て満たした経営戦略を既にあなたがお持ちであれば、「儲からない」という悩みを抱えている事が非常に不自然ですらあります。

なぜなら、このツールの中には主要な5つの経営戦略論が全て含まれているのですから。

2-3・出来てるフリをしているだけの会社

「経営戦略はしっかりしてる!コンサルティング?大きなお世話だ!」

僕もかつてそう思っていました。しかし起業直後に“ある人”にこう言われた事があります。

「知らない事は問題ない。知る事で解決する。しかし“知ったつもり”になっていると、破滅するまで気づかないって事もあるんだよ」と。その言葉に背筋がゾクゾクしたのを今でもはっきり覚えています。

そして自分の経営戦略を見直し、大きな間違いをおかしている事にはっきり気づく事ができたのです。

2-4・戦略は「一歩踏み込み」はじめて機能するもの

例えばBattlefield(戦場)。
これをジャンルとか大区分の市場として捉えると全く意味のないものになります。

例えばあなたが駄菓子屋を運営していたとして「戦場は?」と聞かれた時、「駄菓子業界」と答える事に何かの意味があるでしょうか?ないですよね。

もっと細分化して考えなければ戦略ではなく、単に「事実の再確認」にしかなり得ない訳です。

そこで、起業直後に僕が行ったフレームワークを少しだけ公開したいと思います。

3-1・弊社が行った「勝つ為の戦略選定」

【戦場】

僕はパートナーと2人で当初「Web制作会社」として起業しました。その為、戦場はWeb制作になると漠然と考えていた訳ですが、それでは不十分だということに気づいたのです。
既に僕達よりも実績のあるWeb制作会社は星の数ほど存在し、資金力も人材も圧倒的に上の業者はたくさんいます。

そこで僕達が考えに考えて選んだ戦場は当時、光が当たりつつあった「インバウンドマーケティング特化のWeb制作」でした(その戦場を選んだ理由は後に明らかになります)。

【独自資源】

まず独自資源とは何か?と言う事ですが、簡単に言うとこの後にお話する”強み”の源になる要素です。要するに技術や能力などを指します。

これは我々が“2人”と少数だったからこそすぐにはっきりしました。

僕はこれまでコピーライターとして年間200万文字以上を書き、コンサルティングし、多くの媒体を世に送り出してきました。パートナーはクリエイター&ディレクターとしてWebデザインに携わってきました。

そして僕達は前職でチームとして多くの案件を回してきたので、「コピーを際立たせるWebデザイン」、「デザインを考慮したコピーの執筆」をお互いに熟知していたのです。

そこで独立したコピー、Web、2つの能力ではなく、「2つの能力の融合」を独自資源としました。

【強み・差別化】

この独自資源を設定してから恐ろしいスピードで我々ならではの強みが明確化されていきました。Web制作業界に人脈が増え、その方々と話をすると、かなりの割合で言われたセリフがあります。

それは、「文章を書けるってのはいいですね~」「うちもコピーライターに困っているんですよ」「信頼できる外注先がなくてね…」などです。

強みとはそもそも独自資源というベースの上に成り立つものであり、独自資源を明確化させる事が出来れば、他者からの評価で強みが明確になっていきます。

【顧客】

僕達は当初「Webページを作成したい層」のみをターゲットとしていました。しかし、独自資源や強みがしっかりしてくると、思わぬ層もターゲットに引き込む事が出来る事に気づきます。

「文章作成に悩んでいる同業者」「文章そのものを学びたい人」などです。

そこで僕達は一つのサービスに一元的に顧客を取り込むのではなく、それぞれの顧客のニーズにマッチしたサービスサイトを作成しました。そして、それらのサイトを導線で繋ぎ、全てのサービスにリンクする仕組みを構築したのです。(例えば「文章作成に悩んでいる同業者」⇒教育されたコピーライターの派遣⇒文章とWebデザインをセットにしたサイトの外注契約etc…)

それによって複数のサービスの入口から見込み客が集まり、僕達の構築したサイトをうまく循環させるサイクルが確立しました。

【売り文句】

これはセグメント化された言葉の中で最も強烈なものを採用しなくてはなりません。ちなみに僕達の場合は「完全放置型インバウンドマーケティング」でした。

インバウンドマーケティングはそもそも手のかかるマーケティングという認識の強い手法です。そういう意味でこの売り文句は大きな効果がありました。

まとめ

さて、本日の記事をまとめます。

Battlefield (戦場)
「インバウンドマーケティング特化のWeb制作」
Asset (独自資源)
「デザインが予め考慮された文章、文章を際立たせるWebデザイン」
Strength (強み・差別化)
「デザインとコピーを融合させたサービス展開が可能である事」
Customer (顧客)
「Web制作を依頼したい人及び同業他社」
Selling Message (売り文句)
「完全放置型インバウンドマーケティング」

実はこれらは僕達がマーケティング戦略について真剣に考え始めて一発目に完成したフレームワークの結果であり、現在まで大きな修正から小さめの修正までを含めると「11回」見直してきました。

もしかすると僕達は「戦略BASiCS」を知らなければ未だに「どこにでもあるWeb制作会社」として、決して日の目を見ない営業活動に精を出していたかも知れません。

このフレームワークは決してWeb制作業者だけでなく、小さな治療院や美容室などの小規模店舗や個人事業、中小企業まで幅広いビジネスモデルに対応します。

ぜひ参考にご自身のマーケティング戦略を見直してみてはいかがでしょうか?

もしよろしければ共有をお願いします

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